第2話:認知症は「MCI」が運命の分かれ道。父の介護で学んだ鉄壁の生存戦略
認知症って、ある日いきなり「はい、今日から認知症です」と始まるものじゃない。
ゆっくりと長い時間をかけて進行するものだけど、実はちゃんと”分かれ道”があるんです・・・
それが、**「MCI(軽度認知障害)」**という段階。
まだ普通に生活できてる、でも確実に何かが変わり始めてるこのグレーゾーンの間で何をするかによって、その後の人生の難易度がまるっと別物に変わってしまう・・・とってもとってもとってもとてつもなく大事なこの時期。
この時期を運よく見つけられたとして・・・ 「まだまだ大丈夫」といって何もしないとかマジでありえないから(ꐦ°᷄д°᷅)
認知症というカードを使ったら、みんなが自分の言う事をきくなぁ ってやってる場合じゃないのよ。マジで。
家族も、「認知症? は? 今までと変わっとらんじゃん。医者もいい加減なこと言いやがって」じゃないのよ… (-_-;)
・・・とはいえ 私は、自分の父親の介護でその現実を身をもって思い知らされたから分かった事だし、これは、実際にはなかなかにその重要性の実感はもてないのかもな~…
後悔をしてほしくないので、問題を軽視して私のことも邪険に扱ってくる義家族にもめげずに色々と伝えてたんだけど・・・ その真意は残念ながら伝わらない。
今ならこの時期に薬を服用すれば治療もできるようになってきたほどに重要なMCIだからこそ、私は動かざるをえなかったわけで。
姑すそこ様の口から「認知症」という言葉が出てきたとき、私の頭の中では同情よりも先にけたたましい危機感ブザーが鳴り響いたというわけ。

このまま放っておく・・・
指をくわえて見ているわけにはいかなーーーーーい!!
そう確認したからこそ、私はすぐに防衛モードに切り替わったんだと思う。
自由な時間を1分でも長く稼ぐため!
確保するための嫁の生存戦略の始まりを今回は真面目モードでお話します。
介護者の運命を決める「黄金の猶予期間」
私は医療事務として働いていた経験もあるので、もともと多少の知識はあったけれど、でも何より説得力を持っていえるのは、父の時の現実の経験かなって思う。
認知症には、進行の流れの中で、【ここが分かれ道】という地点が存在してて
それが、MCI (軽度認知障害)
- MCIとは: 物忘れは増えるけど、まだ自立した生活が可能な状態 。認知症と健康の間のいわゆる中間のグレーゾーン

ここがなにより重要で運命の分かれ道!
認知症に一気にいくのか、早期に発見して対策をすることで、認知症への進行を遅らせて、回復したり、現状維持の期間を少しでも長く保つことができるのか。
逆に言えば、ここで何もせずにスルーするとどうなるのか?
しなければ一気に急降下して、急な坂道を転げ落ちるように進行してしまうってことです。
MCIを過ぎても初期に対策をとれば、進行はしていくけれどもゆるやか~な進行に抑えることもできる。

お父さんの時は、気づいた頃にはすでにMCIを通り越しちゃっていて、認知症の症状が出てしまっていたからこそ、初期対策がいかに重要か、痛いほど私は分かるし、もっと早く気づいていればの後悔もある。
それでも、対策や創意工夫などをすることで進行はある程度はゆっくりにできたし、一人暮らしを続けることができたから少しでも早く見つけて、対策することは本当に重要だと思う。
加齢による物忘れか? 忍び寄る「違和感」の正体
「年を取れば、誰でも物忘れ位するじゃん」ってみんな軽く考えがちなのは、自分自身が年を重ねてくると、「あれ、名前がでてこない・・・」「あれ? ここに何しに来たんだっけ?」ってことは日常だから、まぁ しょうがないこととして軽く考えちゃうからなのかなぁ。
よく混同されがちだけど、「老化による物忘れ」と「認知症」は全然違う。
家族が全くの別物って分かってさえいればもっと認知症の発見って早くわかるのになーって思う。
- 加齢: 体験の一部を忘れるが、ヒントで思い出せる。自覚がある 。
- 認知症: 体験の全体を忘れ、ヒントがあっても思い出せない。自覚がないことが多い
で、実は…の話があって。
私はすそこ様の異変に気付いてたの。
すそこ様から「認知症って言われた―――」と泣き喚く数ヶ月前のお正月の時には「嫌な予感」を感じ始めてました。これ、加齢じゃなくて認知症のやつじゃないの?と。
探し物が見つからないーーって家族を巻き込んで大騒ぎしてた時に「車の中に置いてませんか?」と聞いても、すそこ様は「私は絶対にそんなところには置かない!」とはなからないと決めつけて全力で否定して探さなかったんだよね。でも、もしかしたら?と思って念のため探してみると実際には車の中にある訳よ。
「えーー?? 車の中にあったん? お母さんは置いとらんから、じゃあ お父さんが置いたんじゃろう」と真顔でウニ男さんのせいにしてたから。
あれ? この絶対に自分の非を認めずに人のせいにする見覚えのある光景はもしかして…?
それに、同じことを5分もしないうちに聞いてきたりもしてくるし。
でも、それは続かないんだよね。 あれ? と思ってもまたすぐに正気に戻るから気のせいかな…と思わされたりしながらも
でも、ちょっと前に近所での自動車接触事故を起こしたりもしていて…。

「たいしたことないんよ」
「たまたまついてなかっただけ。私は悪くない」
「いつもは通らない道だから、もう通ることはないから大丈夫なんじゃ」
と、破綻した論理で言い訳を繰り返す姿に 、抱いた疑念は膨らむばかり。
すでに始まっていた隠された真実
そんなことがあったので胸騒ぎがして、こっそりすそこ様が飲んでいる薬をチェックしてみると、そこには既にアルツハイマー型認知症の薬である「アリセプト」の文字が・・・。

え? 既に病名ついてたの????
いつから飲んでたかは分からないけれど、とにかく既に診断されてたことにはびっくり。
多分、年相応に脳の萎縮があって、長谷川スケールとかの記憶力に頼るテストをやったら物覚えが苦手なので点数が低く出ちゃって、で 心配してやさしい言葉がほしくてちょっとオーバー目にこんなことがあって大変なんよと話したってところだとは思うんだけど・・・
薬が出ている訳だから、さすがに診察の時にそういう話はドクターからされてるとは思いつつ・・・
その後の「認知症じゃあっていわれたんじゃーーーーーー」の取り乱し方からして、この時はそうは思ってなかったということだからね。
んー・・・ 謎過ぎる。
「ちょっと、認知症の心配があるから、進行させないためにも薬を飲んどきます?」ってふわっと言われて本人も安心してたけど「進行してるね」と言われてショックーーーーーって感じだったのかな…?
そんなわけで、私は家族の誰も当の本人も危機感を持っていない中で、私は一人、大変になる未来を前々から覚悟しとった訳です。
旦那ちゃんには覚悟もしてほしかったから伝えたものの、まぁ・・・ドクターでもない嫁の言葉を信用はしてくれないよね(-_-;)
俺のおかんを認知症にしたいんか?みたいな返答だったから…
そうじゃなくてさぁ 今のうちから考えておかないとっていうこっちの気持ちは伝わらないよね
そうだよね…って感じでした。
だから、私は一人で未来のシミュレーション。
認知症の症状だとしたら、かなり初期だし、このMCIの時期を逃したらどうなるんかと・・・。
→認知症を発症したらどんどん坂道を転げ落ちるように進行してしまう
→増えていくトラブル
→振り回される日常
→自分たちの時間が削られていく
その最悪の未来の光景が、はっきりと頭に浮かんでいたからこそ、覚悟もしてたし、いかに進行を遅らせられるか・・・ ひとり頭を悩ませていたのでした。
「認知症カード」という無敵のジョーカー
そんな中で起きた、すそこ様の告知劇場。
「この私が認知症だなんて!」と泣き喚く姿や、「家族だけで話さなきゃいけないことがある。まことひとりだけで帰らせて」と泣いて仕事を休ませてまで息子一人だけで帰省するように嫁へ懇願するすそこ様をみて、私はなんかとっても・・・ 嫌な予感といいますか、なんか感じたの。
さすがに認知症だと言われたから今後のことを家族だけで話さなきゃいけないということ自体が嘘だとは思わなかったけど、(事実はGWに帰らなかったことへの制裁でしたけどね(-_-;) )
なんていうか・・・ これから、この人はきっと、この「私は認知症」というめちゃくちゃ強力なジョーカーのカードを切ってくるんだろうなぁ… マニピュレーターとしての人を支配したりコントロールする為の手段として使うんだろうな、っていうことです。
だって、仕事を休ませてまで、嘘をついてまで簡単に呼び寄せてる訳だから。

もしかして、この人
”認知症”という無敵のカードを手に入れたって思ってない?
早速、そのカードをきりましたよね?
心配してやさしくしてほしいから認知症のフリをする面と、自覚のない本当の記憶障害。
その二つが複雑に混じりあって交錯する中で 、彼女は自分の都合のいいように周りをコントロールしようとしている……。
そんなマニピュレーターとして本領発揮モードに突入したようにしか思えない。
結論:だから私は、義実家へ向かった
病名がつくほど悪いようには見えない。でも、間違いなく「認知症の匂い」はする 。
このモヤモヤしたグレー極まりない状況こそが、マニピュレーター姑のMCIじゃないかと。
「嫁はお願いだから家族会議に来なくていい」
そう言われながらも、私が会議不参加であっても同行を志願した理由はただひとつ。
この貴重な猶予期間に**「現実的な防衛策」**を仕込んでおくためだけ。
すそこ様をはじめ、家族誰1人この貴重な猶予時間がいかに大切かということがまるで分かってないから、私が動くしかなかったんだけど…
ほんとにマジで私がどれだけ訴えたとしても危機感がまるでない男性陣と、目先のことしか考えてないすそこ様に私は数年間に渡って幻滅させられていきますから(-_-;)
後悔すんなよ ほんとに…。
私は自分自身の身を守るために後悔しないことをやり続けるのみ!
次回、義実家に乗り込んだ私が、実際にどのような「武器(工作)」を投入したのか。
地味だけど確実に効く、現場での攻防戦をお届けします。
