〜指輪?あぁ、義兄の車の中です。数年経ってもまだ探してます〜

みーぬ

【今日の叫び】

私が悪いのはわかってる。
全ては私の落ち度。
だけど、だけど、、、
簡単に諦めることなんてできない。

うちの義兄カツオくん、今回も見事にやってくれました。
っていうか、もはや何も期待してないので、「あ〜やっぱりね」って感じではありながらも、それでもマジでショックで私は今も立ち直れていません・・・


【事件のあらまし】

義母すそこ様のお決まりワード、
「家族なんだから、1台で動けばええじゃろ!」
有無を言わせないすそこ様の一言により本日もカツオ氏の車に全員で乗車決定。

私? 狭い空間で繰り広げられる会話に全然ついていけないので、今日も空を見つめていますよ…。
うっぷ… カツオ氏の運転、例によって車酔いしますけど、
ただただ目的地に着くことだけを考えて、気持ちはシャットアウト。相槌は適当に。

そんな密室で、手持ち無沙汰になった私は、
つい結婚指輪をくるくると…
くるくる…
くる…

「あ・・」

するっ、と私の指をすり抜けて

宙を舞う指輪ちゃん・・・

やば!!

まさかのカツオ氏ご自慢の愛車の車内に。
まさかまさかの、シートの隙間を通じて奥へ奥へと入り込んでしまった…。

平静を装いつつも、私は顔面蒼白。
誰にも気づかれぬように、奥へ奥へと手を突っ込んでまさぐりまくるも、指輪ちゃんは残酷にも不在。

異変に気づいた旦那ちゃんが「指輪を落としたのか?」と事情を代弁してくれたおかげで、
すそこ様やカツオ氏にも事情はちゃんと伝わった模様。

が、カツオ氏は最初から完全にスルー。
「俺は知らん」「自分で探せ」「面倒ごとはやらん」モード全開。

…わかってましたとも。
あなたのことだから。こうなることはわかってた。

だから、私は今絶望に打ちひしがれてるのよ・・・

っていうか、もはやあなたには何も期待してないので、「あ〜やっぱりね」って感じではありながらも、それでもマジでショックで私は立ち直れない・・・

あなたに頼みたくなんかない。
私が言ったところで絶対にやってくれない、ってわかってるから。

だけど、諦めきれない。
だって、指輪が行方不明なんかじゃなくて、あの車の中にあることがわかりきっているんだもの。

私は下手に出ながら、
「急がないんで、入庫の予定があればそのときに見てもらえませんか?
費用はもちろんこちらで持つんで」
「大事な結婚指輪なので… 迷惑かけて本当に申し訳ないけれどお願いします」
と何度もお願いしました。

本当は今すぐにでも行ってほしいくらいの心境だったけれど、さすがに悪くて言えなかった。
だけど、入庫するときに・・・ていうのはかなり譲歩した、つもりでいた。

でも返ってくるのは無反応か、「気が向いたらな」的な、そっけない曖昧返事。

嫌な予感はしつつも、そこはカツオ氏を信じて、けなげに待つことに。

車を購入した時期は私たちと偶然一緒。てことは、車検がちょうどくるから入庫するしね。

できることなら、私が今すぐにでもシートをひっぺがしたかったところだけど・・・


数ヶ月後の帰省で、恐る恐る聞いてみた。
「指輪、見つかりました?」
「ディーラー…行かれました・・よね?」

返ってきたのは、
「は? 」
「…ぁあ、なんかそんなようなことを言っとったのぉ」

はい、撃沈。

でもめげずに、帰省するたびに指輪の行方を問い続ける私。

…そしてあるとき、ついに放たれたひとこと。
「いつまで言うんとるん? うるさいのぉ」

はい、再び撃沈。
私、床に倒れた気分でした。いや、床下かな…。

指輪そのものより、“その扱い方”が心をえぐるのよね…
期待してなかったとはいえ、“あぁ、やっぱり”の絶望感。

はぁ 泣けるぜ。


【ちなみにすそこ様は】

あまりにしつこい私の姿を見てるからか、すそこ様がついに口を開く。

え? 誰にかって? 息子に「対応してあげなさい」って言うと思うじゃない?

だけど、すそこ様は普通じゃないのよ。彼女が捻り出した回答とは…

「その指輪はどこでこうたん? おかあさんがこうてきてあげるから教えて」

は?

「いやいやいや、そもそもあれは結婚指輪なんで。代わりに同じものを、とかそもそもそういう話じゃないんで。それにここでは買えないですよ」

「そうはいうたかて。じゃあ いくらだったん???」

「いやいやいや」

ラリーが何回か続く。

面倒くさいし、ていうか、この人、おそらく2.3万って思ってるからこう言うことをいってる感じだな

言うつもりはなかったけど、金額を知ったらさすがにカツオ氏に進言するかもと思い、すそこ様にだけこっそり伝えてみた。

「実はあの指輪、50万したんです…」

すそこ様はかなり動揺して、
「そんな高いん!?  じゃあ、株売ったらお金入るから、それでおかあさんが払ってあげるから」

…いやいや、ちょっと待って。
今やるべきは、“息子の尻を叩く”ことでしょ??

なんでいきなり株売買の話???

何故に指輪買取申し出の結論になるのか。

(こういうとこ、やっぱりズレてるな…)と、しみじみ。

もちろん買取はお断りしました。貰えるわけないじゃん!

みーぬ
みーぬ

いつまで息子の尻拭いをされるおつもりですか?


【まとめ】

あれから何年も経ち
結婚指輪は、今もカツオ氏の愛車のどこかに潜んでいると思われます。
私は、帰省のたびに懐中電灯を片手に、車内を照らしながら顔を突っ込んでいます。

…あの光の先に、何があるんでしょうか。
指輪? あればラッキーですけど。

でももう、
あのとき失ったのは、指輪じゃなくて「人としての信頼」だったのかもしれません。

ちなみにあの指輪は、
ヴァン クリーフ&アーペル。

…泣いてもいいですか?

この私の絶望さ、
わかってくれる人はきっとたくさんいるはず…。

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正論はわかってます。それが通じない世界にいるってことだけ知って欲しいの巻。
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ABOUT ME
みーぬ
みーぬ
観察系記録ライター
義母との複雑な関係をきっかけに、 “家庭”という名の舞台に仕込まれた違和感を見逃さず、 観察・分析・記録を始めました。 このブログでは、 心を守るための言葉を綴っています。 最初は、誰にも言えない気持ちの吐き出し。 でも、記録しながら自分の感覚を取り戻し、 今は“自分で自分を守れる言葉”を紡いでいます。 私にとって「書くこと」は、 日々のズレや不安から自分を切り離す、小さなサバイバル術です
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