バターケーキが届くたびに誕生日がちょっとイヤになるお話

みーぬ

誕生日に自分の好きなケーキを食べる自由をください!!


バターケーキに罪はないけど・・・

私の誕生日がくると、義実家のある地元の有名店・白十字さんのバターケーキがお店からではなく姑から直接届きます。

ホールで。箱で。ドンッと。

しかも、私と旦那ちゃんのそれぞれ誕生日に。つまり年2回。

届く度に、お互いに明確な言葉は発しないものの、「また、きたか・・・」感の空気に包まれる。嬉しければ旦那ちゃんは「やったー!」って言う人だけど、その姿を見たことは一度もない。

はい、今回ももれなくバターケーキ。

もはやこれは「贈り物」というより**“イベント”**。

姑による、誕生日バターケーキ送りつけ商法です。


食べたくないとは言えない空気

「このバターケーキ、美味しいじゃろ? おかあさんなんかいくらでも食べれるわ〜」

…はいはい、知ってる。

でも、あなたが食べるんじゃないよね? 私たちが食べるんですけど…

しかもこのバターケーキ、**届いた日がすでに「賞味期限カウントダウン」**どころか過ぎてるんです。。。

クール便でもなく、常温で送られてくる地獄…。

開けた瞬間、まず製造日を見て絶望し…賞味期限をみて気絶しそうになります。

というか…

みーぬ
みーぬ

私はキルフェボンのフルーツタルトが食べたいんですけどっ!!

「自由にケーキを選べる日」がなくなるという不条理

わかります?

誕生日って、“好きなケーキを罪悪感なしに選べる日”って認識なのよ、私は。

1年に1回しかない、堂々と「今日はケーキの日!!」って言える貴重な瞬間。
ちょっぴり贅沢できる日。

それを、善意の詰まった賞味期限切れで常温のホールケーキのバターケーキが届くと想像してみて下さい。

受け取り拒否にいっそしたいくらいの心境・・・。
今年も私は好きなケーキを食べる選択を奪われました・・・
なのに、文句ひとつも言えずにお礼の電話をかけなくてはいけないダブルパンチの不条理。

まず、2人では食べきれない量。
冷凍するって考えも当時は思い浮かばなくて(思考停止させられてますから)。

毎日毎日少しずつ乾いていくバターケーキはポロポロとパサついてこぼれて原型も留めずにくずれていく日々。

甘いものをもう口にしたくないほどに連日のバターケーキが私たちを襲う。

いやいや、別にバターケーキを全否定する気はないのよ。出来立てのバターケーキはすごくしっとりしていて濃厚で美味しい。

白十字さんはとても人気のあるお店で、ファンもめっちゃ多い。いつも並んでるし。

でもね…

何度もすそこ様に伝えていたと思う。

みーぬ
みーぬ

私は白十字なら、ワッフルのほうが好きなのよっっ!!!

すそこ様のバターケーキ信仰は凄まじい・・・


送る理由が“気持ち”じゃなくて“演出”

彼女はバターケーキだけではなく、プレゼントも必ず贈ってくる。

姑すそこ
姑すそこ

「私は、お嫁さんに誕生日プレゼントを贈るって昔から決めてたんよ。

“うちの嫁に毎年贈り物してるんよ〜”って言うと、周りの人から『あんた、なんで嫁にそんなことするん?』って驚かれるんよ〜」

って。

いや、その会話、なぜ私に聞かせてくる?

そして、私がその“驚かれるようなすごい姑エピソード”に感動して拍手すると思った?

するかいな。


「プレゼントを贈る私」が好きな人

姑すそこ様から、確かに私は誕生日プレゼントを毎年頂いてます。(現在も継続中)

もらう“羽目”になってます。

断ったこと、何度もあります。

「本当にお気持ちだけでありがたいので…」

「モノより気持ちですから…」

…って。

遠慮する人がいたら「そうかぁ、ありがとう。わかった」って引いてくれるかと思いきや…

うちのお姑様は、逆にキレます。

姑すそこ
姑すそこ

いいからとやかく言ってないで欲しいものを言いなさい!!

自分の“演出プラン”が壊れると、めちゃくちゃ不機嫌になって、何故だか私が叱られます。

そして、絶対にそれは認めてくれません。

「これはね、息子のことをよろしくって意味なんよ。

私が嫁さんを大切にすることで、嫁さんも息子のことを大切にしてくれると思って、それでしてることなんよ」

って言われたことがあったんだよね。

……いやいやいやいや。

あの、それ。

プレゼントじゃないですよね?

単に人心掌握の儀式でしかないですよね?

しかもそれは私に対して失礼じゃないんですか?

それを私にネタバラシするところも意味不明。

ていうか、

あんた、言ってること変わってますやん。”娘だと思ってるからあなたのことを大切に思ってるからあげてる”って言ってませんでした? 意味変わってるし!!!

って、心の中で全力ツッコミ入れまくりだよ。


「娘ができた」と言いたい人

「娘ができてうれしいのよ〜」って言われたことはあります。

多分、何十回も。

でもごめん、それ、完全に“そう言ってる自分が好き”だけでしょ。

「あなたのことを大切にしてる私、いいでしょ?すごいでしょ?」っていうセルフプロデュース。

実際の扱い?

完全に“都合のいい駒”でしかないですからね。

鎌村家の嫁としかみられてませんから。


「嫁姑の悩みがなくてよかったね」って、どの口が

「あなたは、嫁姑の悩みがなくてよかったね」って言われたこともあります。

あの〜…

それ、加害者が言っちゃいけないセリフ第1位だよ。

いや、たしかに私は

あなたみたいな“姑として優等生”を演じる人に正面から反抗したことはないし、

“できた嫁”を演じるのもそこそこ上手ですけど、

悩みがないわけじゃないからね!?


エピローグ|私のバースデーは、姑の舞台じゃない

誕生日が来るたびに憂鬱になってました。

おっきいバターケーキに襲われる夢何度も見ました。

**「嗜好の押しつけって地味にしんどい」**

誕生日くらい、自分で好きなケーキを選ぶ自由があってよくない?

選ばせて下さいよ。

それがどれだけ至福な時間かってこと。

それを奪われるのがどれだけ残酷かってこと、マジでわかってないよね?

私はキルフェボンのフルーツタルトが好きだし、

いろんな行ったことのないケーキ屋さんに行って、いろんなケーキに出逢いたい!!!

脱!バターケーキ。キルフェボンへの道

心も口も乾きまくった私はついに我慢も限界に。
なんどかやんわりと断りを入れるものの

姑すそこ
姑すそこ

「遠慮せんでえーよー。これからもおくってあげるから」

の一言で毎度撃沈。
遠慮じゃないんだってば・・・

私にできることは、あからさまにではなく、地味に地味に何度も繰り返すことだけ。
実家に帰省した際にもバターケーキが出てくるので

「やっぱりケーキは出来立てが美味しいですね! 時間が経つとちょっとパサつきますからね。」

姑すそこ
姑すそこ

そーお? おかあさんはそうは思わんけど。日にちが経っても美味しいじゃろ。

「おかあさんが誕生日におくってきてくれますけど、こっちに帰ってきたときに食べるのが楽しみなんで、これからは送っていただかなくても大丈夫ですよ」

「量が多いんで二人だと食べきれないですし」

そんな地味なロビー活動を繰り返して、ようやくバターケーキの定期便をやめさせることに成功しましたーーーーーーー (ガッツポーズ!!!)

姑すそこ
姑すそこ

「おかあさんはいくらでも食べられるんじゃけどなぁ。せっかくおかあさんが送ってあげてるのに」

はい、すいません!!!

バターケーキを卒業する、の巻でした。
皆さんのご家庭にも、『善意という名の迷惑な贈り物』は届きますか?
みんなで穏便に撃退していきましょう!!

✨完

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人として足りないと言われた日
人として足りないと言われた日

ABOUT ME
みーぬ
みーぬ
観察系記録ライター
義母との複雑な関係をきっかけに、 “家庭”という名の舞台に仕込まれた違和感を見逃さず、 観察・分析・記録を始めました。 このブログでは、 心を守るための言葉を綴っています。 最初は、誰にも言えない気持ちの吐き出し。 でも、記録しながら自分の感覚を取り戻し、 今は“自分で自分を守れる言葉”を紡いでいます。 私にとって「書くこと」は、 日々のズレや不安から自分を切り離す、小さなサバイバル術です
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