配偶者に義実家のことを言い出すのがいちばんキツい説

〜言ったら壊れそう、でも言わなきゃ私が壊れる〜
💥はじめにひとこと。
「なんで言えないの?」「旦那さんのこと信じたら?」
って、サラッと言える人には、たぶん伝わらない話です。
でも私は、信じたくても信じきれなかった。
言いたくても、言えなかった。
だからここに、その“言葉になる前の地獄”を書き残しておきます。
私、最初は怖くてなかなか言えなかったんです。
義実家のことをずっと我慢して無理してきたこと。姑からこんなこと言われた・されているっていう不平不満を。
私の中にはずっと、「自分がされたら嫌なことは、相手にもしたくない」っていうのがあって。
それにやっぱり相手の親のことを悪く言うのって、すごく抵抗があった。
誰だって──
どんな親であっても、やっぱり自分の親のことを他人に悪く言われたら、
あんまりいい気はしないと思うから。
ましてや、うちの旦那ちゃんの様子を見てたら、それはもう明らかで。
おかん信仰がガチすぎた件
マザコンとかそういうんじゃないんだよね。
おかんのこと、大好きで大事に思ってるっていうレベルの話じゃなくて、“実家は聖域、母は女神”くらいの勢いだったから。
なんなら彼の中で「聖母マリア・すそこ像」ができあがってた。
⸻これ、オーバーじゃないから。
旦那ちゃんも含めてだけど、鎌村家を最初に見たときに私はここはすそこ教の聖地であり、すそこを崇拝する男性陣の姿にドン引きしたんだから。(ま、その話はおいおい)
だから、言うのが怖かったんです。
親を否定するって、結局その人自身を否定するのと紙一重なわけで。
だって、その人を作り上げてきたのは親であり、その家庭なわけだから。彼の土台に勝手に上がり込んで切り込むってそうそう簡単にはできない。
彼の価値観も、言葉の選び方も、世界の見方も、
全部“実家育ち”というフィルターを通してできている。
それを疑問視する、ってことは──
彼の人生の“土台”を否定するような怖さがあることだから。
怖かったのは「拒絶されること」
私が事実や違和感を伝えたところで…
• 「俺の親のことを悪く言うのか?」って言われるんじゃないか
• 「それって、俺のことも否定してるってこと?」と受け取られるかもしれない
• 「親はそんなつもりじゃないよ」って、私の苦しみを否定して親を庇うんじゃないか
──そんな恐怖が、私の中にたくさんあった。
そして一番の恐怖は、味方でいてもらえないかもしれないこと
というのも、実は、結婚当初から言われてことがあって。それは…
「お袋とみーぬが揉めたとしても、おれはどっちの味方にもつかないから」
……いや、これ、今思えばめっちゃずるいよね?(笑)
中立のつもりなんだろうけど、これって嫁の気持ちなんて全くわかってない。
嫁は戦国時代でいう人質みたいなもの。
たった一人で、敵地に乗り込んでいく人質みたいなもんな訳よ。こっちは。
表面上はよくしてくれていても、こっちはいつ殺されるかもわからない立場で、常に緊張の糸を張り巡らせてる。心を許せる瞬間なんてない。
たった一人の味方は夫だけなのに!
あんたが庇わなくてどうするよ?って、話。
そりゃ、俺のことを信じてくれっていうには無理があるよ。
私、ずっと黙ってたけど、壊れてきたのは私だった
言いたくて。
でも、言えなくて。
でもでも、苦しすぎて。
のほほんとしてる旦那を見てたら、なんかイラッとしちゃって。
もはや、
“無神経の化身”みたいな存在に見えて、
意味もなく当たり散らしたこともあった。
怒ってるんじゃない、ただ苦しんでたの
でも、こっちの心情なんて当然伝わってないわけで。
表向きにはこう見えてるだけ(たぶん)
「何をそんなに怒ってるの?」
「なんで機嫌悪いの? 生理痛?」
「なに? メンヘラなの?」
「おれ、なにかした?」← してないつもりでいるやつ
──ちゃうわ!!
怒ってるんじゃないのよ。
言葉にできないくらい、壊れかけてただけなの!!!
こっちは心の中で何回も叫んでたし、心ではもう泣いてたんだから。
そして、ある日のこと
私は、覚悟を決めて言いました。
喉の奥にこびりついてた“言いたいこと”を、絞り出すように。
ちゃんと伝えよう
信じてみよう。私の味方でいてくれることを…って。
あれはもう、告白以上の告白だったかもしれない。
だって、夫婦のこれからがかかってる爆弾投下だったんだから。
この“言い出すまでの地獄”って、ほんと誰にも見えない。
でも、それがいちばん辛い期間だった。
伝える前のこの苦しみこそが、実は夫婦の最大の山場だったんだと思う。
言い出したらもう最後。
感情が溢れ過ぎて、もう止まりません 笑
✍️あとがき的にひと言
「言いたいけど言えない」って、実は“言わなきゃ壊れそうなほど苦しい”ってことなのよね。
でも、その苦しさって、外からは見えない。
だからこそ──
今、黙ってるだけで壊れそうになってる誰かに届け、この気持ち。
