【第3章・前編】悪口を言わないという人ほど、だいたい言ってる件

みーぬ


‥‥「善人ぶる義母」の言葉トリック解剖ノート、完成版。

姑すそこ
姑すそこ

「私、陰で悪口とか絶対言わん人なんよ」


「陰で悪口言う人はほんまに嫌なんじゃ!!!」

すそこ様が何度も言うお馴染みの言葉シリーズがあるんだけど、このセリフもその中のひとつ。

「何かその人に思うことがあれば、おかあさんという人は陰で悪く言わずにその人に直接言うてあげるんよ。

その人がおられん時にその人のことを悪く言う人に、おかあさんは
”あんた、そう思うんだったらここで言うんじゃなくて本人に言ったら?”
とおかあさんは言うんじゃ。

だけど、みんなよう言わんのよ。
それだったら悪く言うのはやめられーとおかあさんは言うんじゃけど。

私は陰で悪く言うの、ほんま嫌いなんよ。
許せれんのじゃー。
おかあさんという人はこういう人なんよ。
絶対に悪口を陰で言わないんよ」

――気合の入った厳しめの学級委員…いや、風紀委員みたいだね。すそこ様。

でもね、
残念ながら、そのセリフをわざわざ言ってアピールする人ほどだいたい悪口を言っている、というのがセオリーだったりしちゃうんだよね。

そんなことをわざわざ強調して言わないし、そもそもそんな事を言う思考も持ち合わせてない。

人間なんだもん。
悪く言いたいこともあるし、それでストレス解消してんだし大目にみてよと思うけど。
自分の親しい仲で愚痴をこぼすくらいならいいじゃん。

悪意を持って、相手を傷つけるとか虐めるとか追いつめたり仲間外れとかにするのは論外だけどね。


「Aさんはな…ってBさんが言いよるんよ」構文

すそこ様がよく使うパターン。

「おかあさんは、人のこと悪く言うの好きじゃないんよ。
でもなあ AさんはこうじゃってBさんが悪く言いよるんよ。
(結構、具体的に詳細に言う)

だからおかあさんはそういうのは陰で悪く言うんじゃなくって、こういうところがよくないってAさんに直接言えってBさんに言うてあげるんよ」

――って。
これ、完全に自分の意見なのに、他人に言わせたふりをしてあなたが悪口を言ってるだけじゃん。

Bさんを盾にして…口実にして、Aさんの悪口言いたいだけでは?

しかも、Aさんだけでなく、Bさんのことまで悪く言っちゃってますから・・・

で、自分のことは聖人君子のようにアピールしちゃってません?

この“すり替え型悪口”が多い人は、だいたい「私は悪口言わない」って最初に宣言するよねーって私は思うわけです。


「あの人は人のことを悪く言わないよね」は、自己評価じゃなく他者評価されるもの

姑すそこ
姑すそこ

「私、人様のことを陰で悪口を言ったことがないんよ」
「私は本音でしか話さん人間なんよ」
「私は口が固い人間なんよ」

すそこ様は、よく自分語りをしているけれど、
私はそこにいつもモヤを感じてしまう。

だって、それって自己評価じゃなくて、他者評価でいう言葉なんだもん。

自分で言う人ほど、そうじゃないやつやん!って。
本来、他人が言ってくれる言葉だからこそ真実味のあることだから。

  • 「あの人、悪口とか絶対に言わないよね」
  • 「あの人は本当に口が固いから信用できる」
  • 「あの人には、なんだか本音を言えちゃう」

こういう言葉って、自分から言った時点で価値や信用が半減しちゃってますから。

みーぬ
みーぬ

ほんとうに口が固い人は、
ほんとうに悪口を言わない人は、
それを武器にして他人にアピールしないし、ぶつけようとはしないものです


「私は裏表がない正直者だから本音でしか話さないんよ」

姑すそこ
姑すそこ

おかあさんという人は本音でしかものを言わんのよ。
だから、みーぬちゃんも本音でいこうや!
おかあさんは本音で言う人しか好きじゃないし、信用できん!

本音にまつわるエトセトラ
後半へ続く・・・

にしても、すそこ様は「おかあさんという人は~・・・」って言い方をよくする。
それって、「わたしってこうこうこういう人だからー」という人と一緒。
言い訳で、自分の欠点を正当化するやつ・・・
自分へのこだわりというか、執着して、成長や変化を阻害するやつ・・・

みーぬ
みーぬ

すそこ80歳。まだまだ乙女です。

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みーぬ
みーぬ
観察系記録ライター
義母との複雑な関係をきっかけに、 “家庭”という名の舞台に仕込まれた違和感を見逃さず、 観察・分析・記録を始めました。 このブログでは、 心を守るための言葉を綴っています。 最初は、誰にも言えない気持ちの吐き出し。 でも、記録しながら自分の感覚を取り戻し、 今は“自分で自分を守れる言葉”を紡いでいます。 私にとって「書くこと」は、 日々のズレや不安から自分を切り離す、小さなサバイバル術です
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