【観察記】帰省すると始まる「聞き役ボランティア制度」
帰省するたび、鎌村家のリビングキッチンで繰り広げられるのは、ほぼ例外なく
すそこ様によるノンストップ独演会。
長時間にわたって上映される演目はだいたいこの2本立て。
- ① ご近所の噂話(Aさんがな…ってBさんのことを悪く言いよるんよ構文)
- ② 家族の過去の話(武勇伝&自慢話&マウントふりかけ)

いつもいつも一体、私は何を聞かされてるんだろう…
…関係ない第三者の噂話って。どうでもええわっ
せめて、あなた自身の話にして〰〰〰‼️
嫁に義務付けられた無償の苦行:聞き役ボランティア
表向きには「うんうん」と前のめりで聞くのが鎌村家の嫁の務め。
いや、いつの間にか嫁の務めだとされてしまってて(ほんとに”いつの間に?!”劇場😭)、
私はそこの場所から逃げ出せず…席を外すことができないこと、はや○年目。
はい、初めてあの家に足を踏み入れてから、現在に至るまでずぅぅぅぅーーーーーっとです。

男性陣は、いつの間にかフェードアウトしてるよね。
気づくと、聞き役は嫁だけなんですけど
いつからだったかなぁ… なんか、あれ?と思い始めたのは。
でも、こう言うときにも暗黙の了解のような不文律文化がはこびっているので、もはや、私には逃げる選択肢がありません… うぅ(ー ー;)
子どもがいない私はこういうときに逃げ場がない。
朝から晩まで。 ずーーーーっと、私はすそこ様に共感しながらの聞き役にひたすら徹する訳です。
“別にいいじゃん、それくらいしてあげても”って、思うくらいの些細なことだからこそ、罪深くない?
庇う方は、私の身代わりをやってみてください🙏 地味〜…に切ないし、果てしなく疲れますから。
だけど、見方を変えれば、とりあえず話し相手をしとけば、すそこ様はご機嫌なんです。よくもしてくれるので、まぁ、そういった面を利用してるところも今までなくは…なかったかな、って自分にも反省するところはあるんだけどね(~_~;)
ちなみに私の鎌村家での役割はこちら。
- 下働きの家事助手(長くて重い扱いずらい包丁でかまぼことネギを切る担当)
- すそこ様の聞き役(=無償奉仕)
空気圧で、そうなってます。
・嫁ならそれ以上のことをやれよ(ウニ男&カツオ)
・私の代わりは絶対にさせない!(すそこ様)
これが、鎌村家の闇です。
「無限のスタミナと無料通話が結合した最恐のLINE電話」
とにかく、うちのお姑さまは、まぁ、よく喋る。
声帯強すぎ。異次元の域。
私はちょっと無理すると声枯れ&むせて咳が止まらなくなるのに、
すそこ様は一日中喋り倒しても声が1ミリも枯れることがない。
(私の尊敬ポイントが、声帯ってどうなん… でも、ちょっと羨ましい)

「LINE電話は無料じゃから、おかあさんにぴったりなんよ〜」
「友達と話してるとそりゃあ、もう話が止まらんのよ〜。延々と話しても無料じゃからほんまにええんよ」
「おかあさんのためにあるみたいなもんじゃな〜」
…女子中高生かっ。
“こういうタイプには無料で時間を奪える武器を与えてはいけない”まさしく典型例やな…
私はLINE電話を早めにオフにしておいてよかった。 危機管理能力って大事。うん。
嫁は無料のコールセンターじゃないんで。
「聞いてあげる行為=無料奉仕」だと気づいていない人
普通の一般人なら、自分の話を聞いてくれる人は、自分に対しての好意があることは気づいてます。
けれどもすそこ様は、
「私の話を聞く=当然の無料サービス」
と思っている節がある…(-_-;)
私は、朝から晩まで聞き役ボランティアとして、ちゃんと反応して、ちゃんとお気に召すようなリアクションして、すそこ様が気持ちよくなるように尽くしてました。
で、その結果 はどうよ?
はい、感謝ゼロ。
「嫁なんだから当たり前」という認識ですから。
むしろ、気が利かないわね位の下に見られてます。
私の独演会を特等席で聞けるなんて、みーぬちゃんは幸せもんやねぇ、くらいのドヤ感を醸し出してきますから。
話を聞いてくれる人がいない=「私は不幸」理論
ある日、唐突にすそこ様がこんなことを言ってきた。
「おとうさんはほんまに話さないから、おかあさんはおとうさんとおってもほんまに会話がないんよ。
会話ができんことはほんまにストレスなんよ。気がおかしくなりそう。
お兄ちゃんは仕事で毎日帰って来んし、あんたらは電話をしてこんし。
私はお客さんと話をすることでほんまに救われてるんよ。
おとうさんがおるからとかあんたらは思ってるかもしれんけど、そんなことはないんよ。
おとうさんと2人だけの生活しかないと思ったら、会話もないしおかあさんはぼけるで。ほんまに。
それだけ、おかあさんにとったら人と話すゆうんは大切なんよ。
誰とも話ができん、思うたらもう耐えられんわ、おかあさんは。そんな辛い目には遭いとうない。
それはおかあさんにとったら、何よりも不幸なことなんよ。」
え? それを不幸に感じるってこと?
世の中には、一日誰とも会話せずに生きる人はたくさんいますけど。
そこに不幸を感じてアピールされても同情できまへん…(-_-;)
そもそも、
人との会話って相手の時間を奪っている
って発想、ないんですかね?
いまだに世間にもいっぱいいるけどね。自分のために相手の時間を占領して奪っていても平気な人。
話を聞いてくれるって“無料じゃない”。 相手の時間=相手の人生の一部を頂いてるわけで、ありがたーく思わなくちゃいけないよ、ほんとに。
それを当然のように消費する人が一番怖い。
人の時間を平気で奪う人に限って、「自分は忙しい忙しい! 時間がいくらあっても足りん!」っていうよね。うちの姑様ですけど😝
今日の観察まとめ
- すそこ様にとって 「聞いてもらう」は人生不可欠 なもの
- 「話す相手がいない私は不幸」という 謎理論
- 聞く側の時間・労力・負担は考えない
- 嫁=姑へ無限の無償サービス提供者
好意のない相手への聞き役は、誰だってしんどいです。
結局のところ、愚痴+自慢+マウントの一方通行なんで。
会話でもないし、キャッチボールなんて概念もないもん。
一方的な投球を延々と受け続けるのは、ほんと消耗戦なだけで、手も心もしびれます・・・。
くだらんテーマにみえて、実は 根深い心理構造。
「善意につけこんで搾取する人」 って存在するし、される側はどうにもしんどい。
すそこ様に尽くしたところで、私の優しさや献身的な行動は、単にすそこ様の要求をエスカレートさせていくだけで終わりが見えないんでね・・
それだけ私の失望は大きいんです。
だから決めました。

最後に一言。
そのお役目は旦那ちゃんにバトンタッチ♪

次回は、鎌村家のリビングで繰り広げられてる会話② 家族の過去の話の詳細をお送りします。そこでくりひろげられる恒例の儀式とは? 乞う、ご期待!
